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米イージス艦衝突

コンテナ船水面下の部位がぶつかる?

一般的な貨物船の水中の構造

大きく破損 海水、一気に流入

 静岡県伊豆半島沖で17日未明、米海軍のイージス駆逐艦「フィッツジェラルド」とフィリピン船籍の大型コンテナ船「ACXクリスタル」が衝突した事故で、コンテナ船の球状船首(バルバスバウ)と呼ばれる水面下の部位がイージス艦右舷にぶつかり、イージス艦の船体に穴を開けた可能性があることが海上保安庁などへの取材で分かった。

 球状船首は船体で最も強度がある部位の一つとされる。海保は今後、球状船首の損傷程度やイージス艦の塗料が付着していないかなどを詳しく調べる。

 海保などによると、球状船首は船首の下にある船体から突き出た球状の突起物で、水面下にある。船が進む時に船首が起こす波と反対の波を作りだすことで、水の抵抗を減らす。波の圧力に耐えられるように船体でも強度が高い部位という。

 イージス艦は右舷が大きく壊れたが、米海軍第7艦隊司令官のジョセフ・アーコイン中将は18日の記者会見で「衝突で(イージス艦の)右舷の水面より下の部分に大きな穴が開き、一気に水が流れ込んできた」と説明。水面下の破損が大きかったとの認識を示した。

 関係者によると、イージス艦は速度が出るように装甲は薄くなっているという。海保はコンテナ船の球状船首が、比較的弱いイージス艦の脇部に衝突したために船体に穴を開け、居住区部分などに浸水させた可能性があるとみている。

 また、米海軍第7艦隊は19日、行方不明となっていた乗組員の男性7人全員の死亡と身元を確認したと発表した。7人はカリフォルニア、テキサス、バージニア、オハイオ各州などの出身だった。【酒井祥宏、田中義宏、杉山雄飛】

 死亡した乗組員は次の通り。(敬称略)

 ダコタ・リグスビー(19)=上等水兵・射撃員▽シンゴ・ダグラス(25)=3等兵曹・事務員▽ナック・トゥルーオン・ハウィン(25)=3等兵曹・ソナー員▽ノー・ヘルナンデス(26)=2等兵曹・射撃員▽カルロス・ビクター・シバヤン(23)=2等兵曹・射撃管制員▽ハビエー・マーティン(24)=1等兵曹・人事専門員▽ギャリー・レムJr(37)=1等兵曹・射撃管制員

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