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コウノトリ30年連続「コウノトリの朗報」

巣立ちが近づいたコウノトリのひな(右)を羽づくろいする雄の親鳥=東京都日野市の多摩動物公園で2017年5月19日、斉藤三奈子撮影

14歳の雄と13歳の雌 ふ化に成功、ひながかえる

 多摩動物公園(東京都日野市)で今春、国の特別天然記念物「コウノトリ」のひながかえった。国内で初めて飼育下での繁殖に成功して以来、30年連続でふ化に成功した。同園野生生物保全センター長の藤井智子(ちえこ)さんは「一定の飼育技術は確立できたと思う」と手応えを語った。

     繁殖に成功したのは、ともに同園生まれの14歳の雄と13歳の雌。初めてカップルになった昨春は失敗。卵は産んだが、無精卵だった。ケージの網まで飛んで、くちばしを傷つけたりしないよう雄の風切り羽の先を少し切ったために、交尾姿勢をうまく取れなかったのが原因だった。

     落ち着いた環境で繁殖期を迎えられるよう個別のケージに移したところ、昨年末、2羽がくちばしをカタカタ打ち鳴らすなど交尾の兆候が見られるようになった。今年2月、四つの卵を産み、翌月23日、1羽がふ化した。

     飼育担当の中島亜美さん(31)は「雄も雌も、ひなに熱心に餌を与えている。人が近づこうとすると、ひなを守ろうと威嚇する」と顔をほころばせる。

     野生のコウノトリは国内では1971年に絶滅した。同園は翌年、中国からつがいのコウノトリを迎え入れ、飼育を開始。88年、国内で初めての飼育下での繁殖に結びつけた。【斉藤三奈子】

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