女性宮家を認めるなら法律を変えればよさそうだが、実は皇室だけのむずかしい問題が横たわっている。天皇家は古代から男系一筋で受け継がれてきた世界に例のない歴史があり、それを重んじる意見が根強いのだ。女性宮家を認めた場合、夫が皇族以外だと子どもは「女系」で皇室につながることになる。
また、女性宮家の制度をつくるなら、女性皇族のどの方までを対象とするか、天皇の位を継ぐ順位をどうするかなどさまざまな課題もある。
野田佳彦首相は12月1日の記者会見で、女性宮家をつくることについて「皇室活動を安定させるという意味から急いで取り組むべき課題であると思っている。国民的な議論が必要だ」と話し、法律改正を含めて考えることを明かした。
秋篠宮さまは11月22日、記者会見で「皇室を守るためには、一定の数の皇族は当然必要だ」と語った。制度をどう変えるかは国会での話し合いにまかせるとしたうえで、皇室の将来について「私、もしくは皇太子殿下の意見を聞いてもらうことがあってもいい」と話した。
■宮家……天皇ご一家、皇太子ご一家を除いた皇室の方々の一家。今は、皇太子さまの弟の秋篠宮家、天皇陛下の弟の常陸宮家、昭和天皇の弟の三笠宮家、その長男の寛仁親王家、次男の桂宮家、三男の高円宮家(高円宮さまは亡くなり、妃久子さまが当主)の6宮家がある。
ニュースがわかる 2012年2月号
2012年1月20日
岩手県・宮城県に残る災害廃棄物の現状とそこで暮らす人々のいまを伝える写真展を開催中。