平安時代に陰陽師(おんみょうじ)として活躍した安倍晴明をまつる晴明神社(京都市上京区)と、隣接する土産物店が対立している。店が晴明をキャラクター化したグッズなどを販売していることに、神社側が「ご神徳を冒とくする」として、境内に持ち込まないよう呼び掛ける看板を設置。店側は神社に看板撤去などを命じる仮処分を京都地裁に申し立てた。
土産物店はネクタイ製造販売も行う「田島織物」。晴明を題材にした映画などでブームが起きた02年、神社の了承を得て、神社の紋「五芒星(ごぼうせい)」を使ったネクタイ販売を始めた。その後、晴明の名を冠したり、イラストをあしらったさまざまな土産物を販売するようになった。
神社は昨年8月、「勝手にキャラクター化したり、祈祷(きとう)していない商品を『開運』とうたうのは不適切」と中止を要請。昨年11月には、本殿前など2カ所に立て看板を設置し、同店で扱うグッズを持ち込まないよう参拝者への呼び掛けを始めた。
これに対し、田島織物は「晴明とは関係ない開運グッズまで中止するよう求められた。これでは営業ができない」と主張。神社が看板を設置してから売り上げが約3割減ったとして、同12月、仮処分申請に踏み切った。
こうした騒動に、参拝客らはあきれ顔だ。名古屋市から訪れた40代の女性は「せっかく来たのに、もめ事の看板があるのは残念。早く解決してほしい」と話していた。【田辺佑介】
毎日新聞 2012年1月26日 15時16分(最終更新 1月26日 15時46分)
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