KDDIの田中孝司社長は26日、11年10月~12月期連結決算の会見で、スマートフォンの利用者増による通信設備の強化について「(KDDIは)まだ大丈夫だ。データ通信量の増大が問題視されているが、(位置情報などデータ通信以外の)制御や(アプリ利用などによる)データ処理も増える。スマートフォンの販売が始まった時から心配で、増設のタイミングを逸しないようにしている」と述べた。その一方で、自社を含む日本全体については「通信量が多いので、今後(設備が)耐えられるか、懸念している」と話した。
KDDIは決算発表会見の前に、25日午後11時33分から翌26日午前3時3分まで、約3時間半にわたり発生した通信障害について発表。東京都西部の10市1町の一部で固定通信と、スマートフォン7機種がつながりにくい状態になっていた。固定通信設備の故障が原因で、田中社長は決算会見で「通信量が増えたこととは無関係」と説明した。
通信障害をめぐっては、NTTドコモが25日、パケット交換機の設備を切り替えた際に不具合が生じ、通話やメール、インターネット接続がしづらくなっていた。同社のトラブルは11年12月以来、4回目で、スマートフォンの急速な普及に対して通信ネットワーク設備が追いついていないという懸念が広がっており、KDDIの田中社長は自社のトラブルについて、ドコモの障害との違いを強調したかたちだ。【岡礼子】
2012年1月26日
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