総務省の家計調査(2014年)によれば、2人以上の世帯の年間消費支出は349万4000円です。そのうち子供にかかる支出(教育、衣類、レジャー、こづかい)は37.3%を占めます。年間消費支出は、00年の380万8000円と比べると31万4000円減っていますが、子供にかかる支出は0.2ポイントの減少で、ほぼ現状維持です。また、妻の支出(衣類、化粧品、美容院代)は22.5%で、00年比3.5ポイントのアップ。一方、夫の支出は36.5%を占めますが、同5.2ポイントのダウンでした。
サラリーマンの1カ月の平均こづかい額(新生銀行の調査)を見ても、00年の5万9726円に対し、14年には3万9572円と大きく減りました。21世紀に入ってから、サラリーマンのお父さんの支出だけが大きく「シェア」を減らしています。今、家庭での父親の地位低下が家計に表れているのです。
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