【八重山】県立八重山病院の松本廣嗣院長は24日、同病院で会見し、4月から着任予定だった産婦人科医4人のうち、2人の赴任が7月ごろまで延期になったと発表した。2人態勢では帝王切開など危険な状況に対応できないため、代わりの医師が見つからない場合、基本的に出産は扱わないという。松本院長は「新たに医師を確保するのは困難」として、3月中旬以降の出産を予定している妊婦に島外出産を呼び掛ける。八重山で出産できるのは同病院だけで、住民や関係者に不安が広がった。
現在勤務する産婦人科医4人は3月末で転勤することが決まっていた。同病院は後任の医師4人を確保していたが、そのうち中核となる指導医1人が個人の都合で7月まで赴任できないことが今月に入って分かった。指導医がいることを条件に八重山病院に派遣されることになっていた1人も連動して着任が延期された。
同病院は妊婦に対し、(1)島外出身者は里帰り出産で島外に出ること(2)八重山出身者は里帰り出産で八重山に戻らないこと(3)島外の産婦人科を紹介してもらい、飛行機に乗れる妊娠36週までに出産できる地域に移動すること-を呼び掛ける。
松本院長は「安全性を考えると問題が生じないような対応を取らざるを得ない」と、島外出産を呼び掛ける理由を説明。「産婦人科医は全国的に不足している。4月以降に新たに産婦人科医を確保するのは極めて困難だ」と述べ、窮状を訴えた。
産婦人科医不足による診療制限への対応について県病院事業局は「できる限り早く県立病院全体の中で(支援の)態勢を検討していきたい」としている。
(琉球新報)
2012年1月25日
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