県と東京電力が共同で整備を進めてきたメガソーラー「米倉山太陽光発電所」(甲府市下向山町)が27日、本格稼働した。最大出力は1万キロワットで内陸部では国内最大規模。福島第1原発事故で再生可能エネルギーへの注目が高まる中、県は「クリーンエネルギー先進県」に向けた取り組みを、同発電所を拠点に県内外にアピールしたい考えだ。【曹美河】
同発電所(約12・5ヘクタール)には約8万枚の太陽光パネルが敷き詰められ、年間発電量は、一般家庭3400軒分の使用量に相当する約1200万キロワット時。二酸化炭素排出量を年間約5100トン(一般家庭1000軒分)削減できる計算だ。整備計画は09年にスタート。長年活用されていなかった県有地を東電に無償貸与し、東電が発電所を建設、運営する。
敷地内には、県のPR施設「ゆめソーラー館やまなし」(28日開館)を併設した。同館では、太陽光や水力発電、燃料電池などの仕組みを、最新型スクリーン映像などで紹介。屋根には太陽光パネルを設置し、館内の小水力発電と合わせて全使用電力を自給自足する。
27日には、同発電所で完成式典があり、横内正明知事や東電の藤本孝副社長らが出席。藤本副社長は冒頭、福島第1原発事故について陳謝し「電力の安定供給が大きな課題。米倉山太陽光発電所の稼働は大変心強い」と述べた。横内知事は「『クリーンエネルギー先進県』実現に向けたシンボルとして多くの県民に見てもらい、関心と意欲を高めてもらえたら」と話した。
県内の日照時間の長さは全国有数。同発電所の他、甲斐、韮崎両市内の県有地(計24ヘクタール)でも最大出力1万1000キロワットの民間メガソーラーの整備計画が進められている。北杜市には市営のメガソーラー「北杜サイト」(最大出力2000キロワット)がある。
県は今年度、新エネルギー設備の普及を進める自治体として資源エネルギー庁から「次世代エネルギーパーク」の認定も受けた。今後、米倉山太陽光発電所とPR施設を拠点に、県内各地のクリーンエネルギー関連施設を結ぶモデルルートを設定し、県民や観光客にPRしていく考えだ。
毎日新聞 2012年1月28日 地方版
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