◆「クラシコ・イタリアーノ-最高の男の仕立て方」
1960年代のイタリア・ローマを舞台に、ナポリ仕立てのスーツを世界に広めようとする男のミュージカル「クラシコ・イタリアーノ-最高の男の仕立て方」を、宝塚大劇場で宙組が公演している。男役トップの大空祐飛は、シルエットの美しいスーツをまとい、一層魅力が引き立てられている。11月7日まで。【文・大沢瑞季、写真・山田哲也】
サルヴァトーレ(大空)は、ローマでテーラー「グランチェロ」を興し、大衆向けに既製品のスーツを低価格で売り出すビジネスで成功を収めていた。ドキュメンタリー番組の取材で訪れたアメリカの若手映像作家レナード(凰稀かなめ)は、華やかな世界にあっても孤独の影を見せるサルヴァトーレに惹(ひ)かれ、取材に没頭する。
大量生産は、商品の質を落とすと反対する職人マリオ(北翔海莉)と対立するサルヴァトーレ。だがサルヴァトーレには、戦争で孤児となり、仕立て職人に引き取られた過去があった。
番組のナレーターとなったミーナの初々しさを、野々すみ花が好演。そして何といっても一番の見所は、大空のスーツ姿。上質のスーツを着こなしながら、成功者が持つ葛藤(かっとう)を表現。いつまでも見続けていたいほど、はまっている。
ショー「NICE GUY!!-その男、Yによる法則」も、ダンディーな色気がたっぷりで、ミュージカルとともに、いい男の魅力が満載だ。
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大空祐飛(おおぞら・ゆうひ)……サルヴァトーレ・フェリ
野々すみ花(のの・すみか)……ミーナ・プッティ
凰稀かなめ(おうき・かなめ)……レナード・デルーカ
北翔海莉(ほくしょう・かいり)……マリオ・ブラージ
〔三田版〕
毎日新聞 2011年10月20日 地方版
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