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和子ママが乗る 電動バイク「スカルピーナ」第3回 タコ足事件

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電動バイクは郊外散策にちょうどいい=浜田和子撮影
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 ◇壊れていなかった

 外食に出かけて2時間、充電を終えているはずなのに蓄電量は30%以下のまま。「リビングのコンセントがいかれているのかな?」。廊下のコンセントに移し替えてみた。ブーーーン。充電器が作動し始める。

 30分後。蓄電表示は85%になっていた。壊れていなかった。――そうか。さっきはタコ足配線になっていたからだ。

 わが家のリビングの2口のコンセントには延長コードやタップをつけ、携帯電話やゲーム機や扇風機など8種も9種も家電をつないでいた。電圧が一定にもかかわらず、たくさんの電気器具に電流を流したら一つ分は弱くなるに決まっている。それに、タコ足配線が危険だというのは常識で、東京電力のサイトにも「コードが過熱して火災の原因になることがあり危険です」と注意書きがある。ごめんなさい。

 ◇ライバルは……

 買い物に出かける。八百屋や魚屋など小さな店の前でも、ちょっと店先に止めすぐ買い物ができる。店をはしごしても自転車ほど疲れないのはいい。駐車場のある店しか選択肢がない車よりも機動性がある。

 ハンドルの手前にフックがあり、スーパーの袋がかけられる。標準装備のリアボックスにも荷物が入れられる。2リットルのペットボトル、10キロの米などは入った。トイレットペーパー12ロールはきつきつ、1升瓶は頭がつかえて無理だった。

 ママ友に出会った。自転車の前と後ろに子どもを乗せている。「あらいいなあ。楽でしょう?」「うん、遠くまでも買い物に行けるし」「そうよねー。もう、この子たち重くって。筋肉つくわ」「うーん、原チャリは子ども乗せられないしねえ。母はやっぱり自転車かあ」「そうねー。電動アシスト自転車欲しいなあ」

 日本自動車工業会が行った二輪車市場動向調査(2009年度)によると、二輪車の購入者が「比較検討した乗り物」は、電動アシスト自転車33%▽軽自動車18%▽普通・小型自動車17%▽自転車15%▽その他6%――で、電動アシスト自転車が突出している。そこで「二輪車にした理由」(複数回答)は、燃費の良さ48%▽維持費の安さ47%▽機能性・便利さ47%▽利用価値からいって価格が手ごろ42%▽乗り慣れている34%――と続く。だが、子どもが乗せられない▽税金がかかる▽維持費(ガソリン代)がかかる――など、子どものいる主婦の目からすると、二輪車には使いにくい部分もある。マンションなどでは駐輪場代もかかりそうだ。

 ◇電力残量が増減!?

 田んぼや川のそばを走る。緑の風がサラサラと心地よい。セミの声。鳥の声。鉄道の音。写真を撮りつつ足を延ばす。バイク好きの会社の先輩の家を訪ねてみようか。

 ふと見ると、電力残量のブロックが2コマ減っている。どきり。ちょっと心配だ。先輩宅で充電させてもらおう。坂道のない最短距離は……。

 先輩の家の近くまで来たとき、重大なことに気づいた。充電器を積んでいなかった。頭が白くなった。電力残量は3コマ。バイクを止めた。自宅に戻るしかない。たどり着けなかったら、残念ながら押して歩いて帰るしかない。残暑の太陽はジリジリ照りつける。自宅までの最短距離は……。

 信号の多い幹線道路ではなく、近道かつ信号のなさそうな路地を縫い、スロットルを回しすぎないエコ運転を心がける。車と同じで一定の速度なら一番消費エネルギーが少ないはずだ。

 電力残量が2コマになった。思わず車体をさすった。熱い。大丈夫だろうか。踏切で貨物列車が上下通り、長い時間停止した。スタートするとき気づいた。4コマに増えている! なぜなぜなぜ?(つづく)

浜田和子(はまだ・かずこ)
1991年入社。校閲部、沼津支局、浦和(現さいたま)支局、生活家庭部などをへて、07年からデジタルメディア局へ。電気も自動車も素人のアラフォー。家族は、夫、小3の息子、白ネコ。ちょっと歩くと田んぼが広がる田舎住まいのため車は足代わり。学童保育所への送り迎えや買い物などでほぼ毎日運転する。

 2011年9月22日

 

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