東京・国立小劇場の2月文楽公演(4~20日)の第3部で近松門左衛門作「日本振袖始・大蛇(おろち)退治」が上演される。「古事記」でおなじみの素戔嗚尊(すさのおのみこと)の八岐(やまたの)大蛇退治を題材にした場面だ。
鶴澤清治の補綴(ほてつ)・補曲で2010年7月に国立文楽劇場で上演された。今回は振り付けに尾上墨雪を迎え、素戔嗚尊と大蛇の立ちまわりに石見(いわみ)神楽の「大蛇」を取り入れるなど新しい試みを行う。
大蛇のいけにえとなった稲田姫を助けるため、素戔嗚尊は毒酒の入った瓶を用意する。やってきた岩長姫は、酒を飲むと大蛇の正体を現し、素戔嗚尊と戦う。大夫・三味線は清治、豊竹呂勢大夫、豊竹咲甫大夫ら。岩長姫を桐竹勘十郎、稲田姫を吉田一輔、素戔嗚尊を吉田幸助が遣う。
3部はほかに「菅原伝授手習鑑」の「寺入り」「寺子屋」。1部は「彦山権現誓助剣」の「杉坂墓所」「毛谷村」「立浪館仇討」、2部は「義経千本桜」の「椎(しい)の木」「小金吾討死」「すしや」、「五十年忌歌念仏」の「笠物狂」が上演される。問い合わせは0570・07・9900へ。【小玉祥子】
毎日新聞 2012年1月30日 東京夕刊
岩手県・宮城県に残る災害廃棄物の現状とそこで暮らす人々のいまを伝える写真展を開催中。