輝集人:パッチワークの国際大会で入賞・上野知佳子さん /和歌山

毎日新聞 2012年02月23日 地方版

 ◇知恵と工夫集めた芸術−−上野知佳子さん(52)

 古い着物やビーズを使って美しくデザインされた花のタペストリーが、自宅の教室に所狭しと飾られている。1月、東京ドームで開かれた「東京国際キルトフェスティバル−布と針と糸の祭典」で、自作のパッチワークキルト3点が入賞した。

 パッチワークキルトは、多色の布を組み合わせてデザインした表地と、土台となる裏地の間に薄いキルト綿を入れて縫い合わせた布で、凹凸のある立体感が魅力だ。入賞作の「MasaiMara」は、ケニアの動物保護区をイメージしたキリンやチーターなどアニマル柄の布を組み合わせており、来場者の目を引きつけるほど色鮮やかだ。

 短大では家政科を専攻。洋裁が好きで、自己流で他人の服を縫っているうち、裁断した後の残りの布がたまっていった。「パッチワークの原点は、新しい切れではなく、昔着ていた服をつなぎ合わせること」。実家は、古い蔵が建ち並ぶ湯浅町。近所の蔵を壊す際、お年寄りたちが捨てようとしていた古い着物をもらい、材料となる布が集まっていった。

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