昨年10月にトルコ東部で発生した地震の被災者を元気づけようと、串本町立大島小学校(同町須江)の6年生12人が寄せ書きを作成した。トルコ大使館(東京)を通じて、被災地へ届ける予定だ。
6年生が報道で地震を知り、「僕らに何かできることはないか」と担任の樫尾眞知子教諭に相談し、寄せ書きを贈ることにした。昨年10月下旬、総合学習の授業や休み時間を使って寄せ書きをした。白い布(縦1メートル、横1・2メートル)の中央に両国の国旗や握手の絵を描き、「トルコのみなさんへ」という文章を英語で添えた。周囲にも、メッセージや絵を描いた。岩谷翔馬君は「1日でも早い復興を願っています」。「一日でも早くみなさんが元気になりますように」と書いた大瀬戸快君は「これを見て、一人でも多くのトルコ人が元気になってくれたらうれしい」と話した。
シカや鳥のイラストとともに、「皆様のご健康を祈っています」と書いた重常まいさんは「トルコの小学生やみんなに見てほしい」と期待している。廣浦清流さんは両国の国旗を持ってほほ笑む顔の絵を描いた。「トルコの人が少しでも早く、笑顔で前に進めるようにとの思いを込めた」と話す。
同校がある大島の沖では、1890年にトルコ軍艦が遭難し、乗組員500人以上が犠牲になったが、町民の救助で69人がトルコに生還し、日本とトルコの友好が始まったとされる。大島には軍艦遭難慰霊碑があり、毎年11月には同校の児童が住民と一緒に清掃をしている。また、追悼式典や、トルコ大使館に武官が着任した際には、追悼歌を披露している。同校は、先人が続けてきた「慰霊碑を守る」活動と「追悼する」心を受け継ぐ教育に力を入れているという。【山本芳博】
毎日新聞 2012年1月28日 地方版
岩手県・宮城県に残る災害廃棄物の現状とそこで暮らす人々のいまを伝える写真展を開催中。