26日の文化財防火デーに、県内では日光市の東照宮や足利市の足利学校などで防火の演習があった。
日光市では、東照宮と日光二荒山神社、輪王寺の自衛消防隊に加えて市消防本部などが参加した演習があった。
103棟の国宝・重要文化財を抱える世界遺産。東照宮では1961年3月、「鳴龍」で知られる本地堂を焼失する火災が起きている。
毎年、2社1寺の持ち回りの合同訓練で、この日は消防車10台と消防隊員、地元消防団、各社寺の自衛消防隊ら165人が参加。午後2時に重要文化財の御仮殿から出火したとの想定で訓練が始まった。文化庁の関係者らも見守る中、職員が火災を発見、119番で駆け付けた消防署員や2社1寺の自衛消防隊員らが、8カ所から御仮殿に向け、本番さながらに一斉に放水した。【浅見茂晴】
足利市では、同市昌平町の国史跡「足利学校」で、同学校職員や市消防本部などが消防訓練。
午前9時11分、「足利学校の近くで火災が発生し、火の粉が飛んで類焼の恐れがある」との想定で始まった。見学に訪れた近くの大町保育所の子どもたち約60人が見守る中、方丈などのかやぶき屋根の上に設置されている散水装置を作動させ、消防隊員や職員らが放水や初期消火、建物からの避難誘導などに、真剣な表情で臨んだ。
足利学校には、国宝に指定されている書籍などの貴重な文化財を多く保管しており、火災時の迅速な対応が必要となる。訓練終了後、森田政雄消防長は「市内には296の寺社があり、文化財も多い。これを機会に市民の防災意識を高めてもらえれば」と話した。【古賀三男】
毎日新聞 2012年1月27日 地方版
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