中国電力島根原発2号機(松江市鹿島町片句)は27日、定期検査(定検)に入った。中国電によると26日午後7時から出力を下げ、27日午前1時に発電を停止。午前6時に原子炉も停止した。定検終了時期は「未定」としている。同原発1号機はすでに定検中で、中国電の原発はすべて運転を停止した。【曽根田和久、目野創、加藤小夜】
全国の商業用原子炉は54基で、現在稼働するのは、北海道電力泊3号機(北海道泊村)、東京電力柏崎刈羽6号機(新潟県柏崎市)、関西電力高浜3号機(福井県高浜町)の計3基のみ。高浜3号機は2月20日、柏崎刈羽6号機は3月下旬、泊3号機は4月下旬にも定検に入る予定だ。
広島市の中国電中央給電指令所では、電力の需給状況を示した「系統監視盤」を社員数人が確認。原子力の発電量を示す数字は27日午前0時半ごろ10万キロワットを下回り、同1時ちょうどゼロに。直後、2号機の発電停止を知らせる連絡が入った。
取材に対し松浦正敬・松江市長は定検後の再稼働について「地元了解を取り付け、(福島事故の)原因を究明した上で、安全対策をクリアすることが必要。それをやらずに市民の支持や理解は得られない」と強調。「市民の間では、原発というより、『政府が本当にやる気があるのか?』という不信感が大きくなっている」と政府を批判。溝口善兵衛知事も、「(再稼働を)国民に説明し、地元の意向や考えをよく聞いて、政府が検討すべきだ」と述べた。
原発に反対する環境NGO「グリーンピースジャパン」(東京都)は、大寒波の中で電力が不足していないことなどから、「中国電は原発の再稼働という危険で無駄な努力はやめるべきだ」とする声明を発表した。
毎日新聞 2012年1月28日 地方版
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