益田市立老人ホーム「春日荘」の入所者預かり金をめぐり市社会福祉協議会に業務上横領容疑で告訴された元看護師の女性(41)=容疑不十分で不起訴=が社協に約1800万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めた訴訟の判決で、松江地裁益田支部(坂本好司裁判官)は26日、元看護師の請求を棄却。社協側が求償金約332万円の支払いを求めて反訴した請求も棄却した。
判決は、入所者の負担金で飲料水などを購入した不法行為の責任は「基本的に社協側が負う」と指摘。元看護師に悪質な不正行為があったとは認めらないとして社協側の訴えを退けた。
一方、元看護師にも一定の責任があると認め、その割合は、社協が弁償した約430万円に対し、元看護師が賠償名目で社協に支払った100万円を超えないとした。物品購入の一部(計2万9000円)は、元看護師が入所者のお金を不法に充てたと認定した。
元看護師側は「事務処理上のミスとの主張を、根拠を示さず退けている」として控訴する方針。社協側も「元看護師の責任の割合はもっと大きい」として控訴する考えを明らかにした。【江田将宏】
毎日新聞 2012年1月27日 地方版
岩手県・宮城県に残る災害廃棄物の現状とそこで暮らす人々のいまを伝える写真展を開催中。