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第84回センバツ:三重に“春”切符 寒空に歓声響く(その2止) /三重

センバツ出場を決め、第41回大会優勝時の優勝旗のレプリカを手に笑顔を見せる三重の選手たち=三重県松阪市久保町で2012年1月27日撮影
センバツ出場を決め、第41回大会優勝時の優勝旗のレプリカを手に笑顔を見せる三重の選手たち=三重県松阪市久保町で2012年1月27日撮影
コンビニの店頭に張り出された号外を読む三重高生=三重県松阪市久保町で
コンビニの店頭に張り出された号外を読む三重高生=三重県松阪市久保町で

 ◇「つなぐ野球」と堅守で

 三重のセンバツまでの軌跡は、昨年8月までさかのぼる。松阪・牟婁地区予選の1回戦で、相可を17-3で降し、好発進した。

 新チームは、主力の3年生が抜けて長打力は落ちた。だが、勝負強い打撃と犠打を駆使した「つなぎの野球」と、投手力を中心とした堅守で数多くの接戦を制し、第64回秋季東海地区高校野球大会で準優勝に輝いた。

 予選4試合を31得点4失点と安定した戦いで勝ち抜くと、県大会では試合巧者ぶりを発揮した。初戦と準決勝で逆転勝ちし、決勝の菰野戦では、三回から五回に6安打を集中して得点を重ね、4年連続の優勝を果たした。

 東海大会では、準決勝で優勝候補の一角の市岐阜商(岐阜)との大一番で14安打を浴びせて快勝した。決勝の愛工大名電(愛知)戦は、常に先行を許す苦しい展開ながら、大会屈指の好投手を相手に最終回にも得点する意地を見せ、高校野球関係者のみならず、ファンをもうならせた。【谷口拓未】

 ◇県内屈指の強豪校

 61年創部の三重のセンバツ初出場は、66年の第38回大会だ。69年の第41回大会では、現在、同校野球部の部長を務める中田和男主将が、投打のバランスが良いチームをけん引し、快進撃を続け、県勢で初めての優勝を果たし、紫紺の大旗を三重に持ち帰った。1回戦で向陽(和歌山)を3-1で降し、センバツ初勝利を上げると勢いに乗った。堀越(東京)との決勝は12-0の完勝で、12得点は当時の決勝の最多記録だった。全5試合に先発した上西博昭投手は、43回3分の1を投げ、6失点に抑えた。

 最も出場間隔が開き、19年ぶりの出場となった90年の第62回大会では、2試合連続で延長十一回にもつれ込む熱戦を制し、8強入りした。直近の出場は10年の第82回大会で、延長の末に今治西(愛媛)に6-5でサヨナラ勝ちした。

 県内屈指の強豪校として、センバツには現在まで3年連続を2度含む10回の出場だ。通算勝利数は12勝を誇り、県内では類を見ない。【谷口拓未】

 ◇夢大きく持ち躍進を 本紙号外を配布

 三重の地元・松阪市では、出場決定を伝える本紙の号外が商店街に配られ、コンビニエンスストアに張り出されるなど、祝賀の雰囲気に包まれた。

 市商店街連合会長の宮村元之さん(49)は「心から祝福したい。商店街の中には三重高の先輩も多く、明るい話題で盛り上がるだろう。夢を大きく持って躍進してほしい」と激励した。

 90年と91年のセンバツに出場し、一塁手として活躍した市農林水産課の大野桂さん(38)は「甲子園での一瞬一瞬は貴重な体験として後に生きる。特に心の準備をし、鍛えた力を存分に発揮してほしい」と語った。

 三重と姉妹校だった旧松阪女子高1期生の同市平生町の飲食業、水谷冨貴子さん(65)は「テレビに映るユニホームの『三重』や『松阪』の文字を見る度に、古里の代表を実感し、誇りに思ってきた。郷土の声援に応えてほしい」と期待をかけていた。【橋本明】

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 ◇センバツまでの軌跡

 <松阪・牟婁地区予選>

○ 17-3 相可

○  7-0 尾鷲

○  4-0 木本

○  3-1 松阪

 <県大会>

○  3-2 白子

○ 12-1 久居

○  4-3 いなべ総合

○  3-1 菰野

 <東海大会>

○  4-2 大垣商

○  5-0 市岐阜商

●  3-4 愛工大名電

〔三重版〕

毎日新聞 2012年1月28日 地方版

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