清流悠遊:リコールのデジャブ /岐阜
毎日新聞 2012年02月23日 地方版
中津川市の新図書館は、「建設中止」の公約を掲げた青山節児市長の当選で決着がついたと思っていた。ところが何やら雲行きが変わってきた感がある▲前市長のリコールに燃えた市民運動は、選挙戦の終了と同時に鳴りをひそめた。半面、建設継続を求める動きが加速。青山市長が「即座に建設中止」ではなく「3月末まで休止して対応を判断する」との方針を出すとさらに激しくなった。市が21日、中止した場合の請負業者からの見積金額を公表するのと同じ日に建設の要望書が市長に。1万6858人の署名を添えた請願も市議会議長に提出された▲うがった見方としかられそうだが、まるでリコールの「デジャブ」(既視体験)。「議決した案件なのに、なぜ反対するのか」−−「公約を掲げて当選したのに、なぜ覆そうとするのか」。まだ波乱は続きそうな雰囲気だ。【小林哲夫】